膝の痛みは減ってきた。
普通に歩くこともできる。
それでも、
思いきり踏み込めない。
切り返すのが怖い。
ジャンプの着地で、ケガをした脚を無意識にかばってしまう。
前十字靭帯損傷からスポーツへ復帰するとき、 本当に気になるのは「痛みがあるか」だけではないと思います。
また思いきり走れるのか。
以前のように動けるのか。
もう一度ケガをしないか。
こんなお悩みはありませんか?
前十字靭帯(ACL)の役割と
損傷しやすい場面
前十字靭帯(ACL)は、膝関節の中にあり、 大腿骨と脛骨をつないでいる靭帯の一つです。
脛骨が前方へ移動する動きや膝の回旋などを制御し、 膝の安定性に重要な役割を持っています。
前十字靭帯損傷は、
- 急な方向転換
- 切り返し
- 急停止
- ジャンプからの着地
- 相手との接触
などで起こることがあります。
また、前十字靭帯だけでなく、 半月板や他の靭帯、関節軟骨などを同時に傷めていることもあります。
まず、整形外科で状態を
確認することが大切です
前十字靭帯損傷が疑われる場合、 まず必要なのは整体ではありません。
整形外科などの医療機関で、
- 前十字靭帯がどの程度損傷しているのか
- 半月板など他の組織も傷めていないか
- 手術が必要なのか
- 保存療法で進めるのか
- 現在どこまで運動してよいのか
などを確認することが大切です。
年齢、競技、活動レベル、膝の不安定性、 合併損傷などによって治療方針は変わります。
痛みがなくなっても、
競技動作が戻っているとは限りません
前十字靭帯を損傷すると、 身体はケガをした膝を守ろうとします。
例えば、
- ケガをした脚へ体重をかけない
- 反対側の脚を多く使う
- 膝を十分に曲げずに着地する
- 股関節や体幹を使って膝をかばう
- 切り返しのスピードを無意識に落とす
- ケガをした脚で踏み込むことを避ける
といった変化が起こることがあります。
これは、ケガをした身体を守るための自然な反応でもあります。
ただし、靭帯の治療やリハビリが進み、 痛みや腫れがなくなってきても、 ケガをした後に身についた動きが残っていることがあります。
競技で思いきり動けることは、
同じではありません。
フォームは、身体全体の働きが現れた結果でもあります
例えば、踏み込みや着地で膝が内側へ入るフォームが見られたとしても、 膝だけを意識すれば解決するとは限りません。
足裏からの感覚、足首や股関節の動き、体幹での支え方、 バランス、痛みへの警戒など、 複数の要素が重なってフォームとして現れます。
ACLを損傷した理由は、
一つとは限りません
前十字靭帯を損傷したからといって、
「身体が歪んでいたから」
「膝の使い方が悪かったから」
と最初から原因を決めることはできません。
相手との接触や予測できない転倒など、 身体の使い方だけでは説明できないケガもあります。
一方、非接触での切り返しや着地などで受傷した場合には、 競技復帰を考えるうえで動作を確認する意味があります。
「これから競技へ戻る身体に何が必要か」を確認します。
競技動作の前に、
身体の土台から確認します
同じ前十字靭帯損傷でも、 受傷した状況、手術の有無、術後の期間、競技、ポジション、 現在の身体機能、復帰したいレベルは一人ひとり違います。
そのため、いきなり競技フォームだけを見て 「ここが悪い」と決めることはありません。
必要に応じて、
- 痛みや腫れの状態
- 医療機関での診断・治療内容
- 膝の曲げ伸ばし
- 左右の体重のかけ方
- 立ち方・歩き方
- スクワット
- 片脚での安定性
- 股関節・足首・体幹の使い方
- 足裏からの感覚
- バランス
- 踏み込み
- ジャンプ・着地
- 切り返し・方向転換
- 必要に応じた競技動作
などを確認します。
何を変えると動きが変化するのか。
そこまで確認しながら、現在の身体を整理していきます。
前十字靭帯損傷後に膝の動きが硬く見える場合も、 必ずしも膝そのものだけに理由があるとは限りません。
足首や股関節、体幹などとの関係によって、 膝の使い方が変わることもあります。
この動画では、スポーツでよく使われる 「膝を柔らかく使う」という言葉を題材に、 膝だけを見るのではなく、身体全体から動きを確認する考え方を解説しています。
▶ 膝を柔らかく使う考え方を動画で見る
身体の反応に合わせて
必要な施術を組み合わせます
前十字靭帯損傷という診断名だけで、 全員に同じ施術を行うわけではありません。
また、傷ついた靭帯を強く刺激することが目的でもありません。
O.C.Laboでは評価結果に合わせて、 整体・鍼灸・神経制御へのアプローチ・OCLストレッチ などから必要な方法を組み合わせます。
例えば、
足首や股関節が使いやすくなることでスクワットが変わるのか。
足裏からの感覚を変えることで片脚の安定性が変わるのか。
体幹の使い方が変わることで着地が変わるのか。
一つずつ、実際の身体で確認します。
何を変えると、現在困っている動きが変わるのかを
確かめることです。
施術後には、最初に確認した動きをもう一度検査します。
変化が十分でなければ、 同じことを繰り返すのではなく、別の可能性を考えます。
「走れる」から
「競技で動ける」へ
前十字靭帯損傷からの復帰では、 「痛くなくなったから、いきなり元の練習へ戻る」 という考え方はしません。
日常生活ができることと、全力で走ること。
全力で走れることと、切り返しやジャンプができること。
さらに、それができることと、実際の競技の中で動けること。
それぞれ必要な身体の能力は違います。
この動画では、ケガをしてから練習へ復帰するまでを 5つの段階 に分けて解説しています。
▶ ケガから練習復帰までの5段階を動画で見る
痛みや腫れを落ち着かせる
まずは医療機関やリハビリの指示に従い、 痛み・腫れ・可動域など、日常生活に必要な状態を回復させます。
基本的な身体機能を戻す
歩く、しゃがむ、片脚で身体を支えるなど、 競技以前に必要となる基本的な身体機能を確認します。
走る・跳ぶ動作へ進む
回復段階に合わせて、 ジョギング、走行、ジャンプ、着地などへ進めます。 左右差や動きの変化も確認します。
切り返し・競技動作へ近づける
踏み込み、方向転換、切り返しなど、 ACL損傷後に不安を感じやすい動作を、 身体の状態を確認しながら段階的に行います。
実際の競技へ戻す
スピード、疲労、判断、相手との位置関係など、 実際の競技では予測できない要素が増えていきます。 最終的には、その環境の中で身体を使える状態を目指します。
医療機関から競技復帰の許可が出ることと、 以前と同じパフォーマンスでプレーできることは、 必ずしも同じではありません。
今の身体で「何ができるのか」を確認しながら進めます。
僕自身も
前十字靭帯を損傷しました
僕自身、30歳の時に右膝の前十字靭帯を損傷しました。
プロキックボクサーとして競技をしていましたが、 そのケガをきっかけに約3年間、競技から離れています。
痛みが軽くなることと、 もう一度、自分の身体を信じて競技できることは別でした。
踏み込む怖さ。
以前と同じように身体が動かない焦り。
練習できるようになっても、 本当に試合で動けるのかという不安。
僕自身、その過程を経験しています。
身体の状態を確認し、感覚や動きを一つずつ取り戻し、 最終的には復帰戦で勝つことができました。
もちろん、僕と同じことをすれば 誰でも同じように復帰できるという意味ではありません。
前十字靭帯損傷の状態も、 競技も、目標も一人ひとり違います。
だからこそ、競技復帰では、 あなたが戻りたい競技で必要な動きが、今どこまでできているのか も大切だと考えています。
そこまで一緒に確認しながら、競技復帰を考えていきます。
押方 匡介
先に医療機関で
確認した方がよい場合
まだ前十字靭帯損傷と診断されていない場合や、 膝を強く捻った後に症状が続いている場合は、 まず整形外科などで確認してください。
- ケガをした直後から強く腫れている
- 膝を十分に曲げ伸ばしできない
- 膝が抜けるような感覚がある
- 足を着いて歩くことが難しい
- 膝が引っかかって動かない
- 大きな外傷後から症状が続いている
O.C.Laboでも、 医療機関での検査や治療を優先した方がよいと判断した場合には、 無理に施術を行いません。
前十字靭帯損傷から
競技復帰を目指す方へ
「手術後のリハビリは進んでいるけれど、競技へ戻るのが不安」
「走れるようになったけれど、切り返しが怖い」
「復帰したけれど、以前のように動けない」
「再受傷が怖くて、思いきりプレーできない」
そのような場合も、まずはLINEからご相談ください。
医療機関で診断や手術を受けている場合は、 診断内容、手術時期、現在のリハビリ内容、 運動制限などもお知らせいただけるとスムーズです。
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