オスグッドをかばってラグビーをしていたら膝の内側まで痛くなった

中学生 男性

主訴:ラグビーで、右膝がオスグッドになってしまった。

病院や整体などで施術をしてもらうと軽減するので、だましだまし練習していたら膝の内側まで痛くなった。

練習を休むように言われたので、練習を休まずに改善したくて来院。

1回目

状態:右の肩甲骨が挙がり肋骨が捻じれていたため、骨盤まで捻じれていました。

そのため、右の太ももの筋肉(大腿四頭筋)に負担がかかり、オスグッドになっていました。

それをかばって練習していたため、膝の内側の筋肉(鵞足)に負担がかかり鵞足炎まで併発していました。

 

処置:肩甲骨を挙げている胸の筋肉「小胸筋」の緊張を改善すると、姿勢が良くなり骨盤の捻じれが改善して、膝の痛みが軽減しました。

直接四頭筋や膝を施術しなくても、歩く時の膝の痛みが軽くなったのを実感して、膝痛みの原因が膝だけでない事を理解して頂きました。

 

四頭筋や内転筋の疲労をとると更に膝の痛みが軽減しました。

 

最後に、セルフチェックの方法と、肩甲骨を整えるOCLストレッチをご指導しました。

 

 

2回目(6日後)

鵞足の痛みはなくなり、オスグッドの痛みも95%位なくなり押すと少し痛い程度になったため、痛みがなく走れるようになった。

 

状態:ストレッチを頑張っていたため、骨盤の歪みもほとんどなくなり、良い状態でした。

 

処置:肩甲骨の調子が良かったので、体幹部を中心にアプローチをして、膝に負担をかけないだけでなく走りやすくなるようにパフォーマンスアップの施術も行いました。

体幹を使えるように横隔膜のOCLストレッチをご指導しました。

 

3回目(7日後)

 

走っても押しても痛みはなくなった。

「走る姿がドタドタしているのが気になる」と親御さんから、練習で走る姿の動画を見せて頂きました。

スタートは良いのですが、後半で腹圧が抜けているため、ドタドタした走りになり膝に負担をかけているようでした。

 

状態:器質的な歪みなどは改善したが、腹圧を高めて体幹を使うという機能的な問題がありました。

 

処置:腹圧と体幹についての話をして、なぜドタドタするのか?膝が痛くなるのか?を理解してもらいました。

腹圧を高めるために骨盤底筋を使えるようになるOCLストレッチをご指導しました。

 

4回目(13日後)

ハードに練習をしたら練習後に痛みが出た。

腹圧で体幹を意識して走るとドタドタは改善したが、後半の失速はまだあった。

 

状態:少しストレッチが雑になっていたため、身体の歪みが出ていました。

 

処置:今までのストレッチをおさらいして、正しく行ってもらうと歪みがとれて動きが楽になったのを実感してもらいました。

後半の失速用にハムストリングスと体幹が連動して使えるようになるOCLストレッチをご指導しました。

オスグッドの痛みが出た時に自分で対処するためのOCLストレッチをご指導しました。

 

 

5回目(17日後)

ハードに練習しても痛くならなくなった。

 

状態:ハードに練習をしているため疲労は溜まっていましたが、ストレッチも正しくできていたので歪みはありませんでした。

 

処置:全体のバランスと疲労を改善しました。

痛みもなくなったので次回は1か月後にしました。

それまで正しくストレッチができるようにストレッチのチェックを行いました。

 

 

6回目(40日後)

ハードに練習しても痛くないが、膝を深く曲げると痛む。

 

状態:痛みが改善していたためストレッチをさぼっていたようです。

練習自体に問題がないため油断していたそうです。

ハードに練習をしていたため負担がかかっていました。

 

処置:全体のバランスと疲労を改善しました。

しっかりとストレッチをするようにお話しして、ストレッチのチェックを行いました。